クオーツ

自宅からクルマで20分の市営住宅が両親の住まい。
いつもの年ならお盆でさえ顔を出さなかったんですが、今年の夏は親父が退院してから毎週足を運びました。
長い暑い夏が過ぎ、気が付けば50歳になっちゃって、オレもジジイだなって、ふとオシッコをしてたらチンポの毛に白髪が一本。

大人になれないまま、ただ歳を重ねてしまいました。
何年も止まっていた親父の時計、電池を交換したらちゃんと動きやがるじゃないですか。
腕にはめようとしたらベルトがきつかったのでした。
思ってたよりきつかったのでした。
四つ調整をスライドさせて腕にはめたら、ほんのちょっとだけ大人になった気分がしたのでした。
次、電池を取り替えるのはいつになるのかな?

左腕の形見はクオーツらしく一秒一秒正確に時を刻んでいます。