背徳の美学

この一か月、座間の初日に中学生の三女を連れて行ったあたりから何か歯車が狂ったかもしれない。
座間で聴いた「夕暮れ」は素晴らしかった。バンドの演奏も良かったし歌も良かった。「うわーっ、きた」って思った。
もちろん「ダブルレインボウ」も「ひとり」も最高なはずなんだけど。
娘も「あややすごいね」って言ってくれたけど。
何かが違う。
何かおかしい。
内緒で会社を抜けて初めて観た「GAM初日公演」。
緊急の出張だとあわてて東北道を突っ走りトンボ帰りした「仙台ファイナル」。
携帯がぶっ壊れたと言っって半日消えた「汐留ジャンボリー」。
後輩の結婚式(何度目?)だった「ダブルレインボウツアーの初日」。
東京での会議が長引いた「ディナーショー」。
すべてがドキドキ、ワクワク、楽しくて、うれしくて、ほんとに泣いたり、笑ったり、叫んだり、歌に酔い、魅了された。
やっぱり過ちを犯した。
家族で見るDVDはほんとはツマンナイ。
一人でニヤニヤしたり、ウルウルして見る亜弥コンビデオは最高だ。
ことミックもマナー部もひとりで見るからいいのだ。
なるべくこっそり見るべきだった。こっそり、こっそり時間をこしらえて。
「キモいからコンサートとか行かないで。」と言われた頃が懐かしい。
「行く訳無いだろ。」と言ってたのは「すけだち」のころ。

「FC加入したい。」
「どうぞ。」
「DVD欲しいね。」
「買っとこうか。」
そんなふうに言われれば、嬉しいはずと思ってた。
ウザいね。よけいなお世話だよ。自分で買うよ。
家族のみんなが松浦亜弥を認めてくれれば最高と思ってた。
贅沢な悩みなのかもしれないけど、なんか面白くない。
ちーっともおもしろくなーい!
女子供に何がわかる。(女性ファンを軽視しているわけではありません内輪の話)
先週の中澤裕子ちゃんの誕生日のほうがドキドキしたのはなぜ?
同じセットリストを2回見たからかな?
席が悪かったのかなあ?
でもZEEP TOKYOも2階だったし。
しばらくあややを封印しようかな。
家族の前では「もう飽きた」ことにしよう。
FC加入も「やーめた」って言おう。
DVDも「二回のコンサート観たからいらない」って言おう。
明日から「しょこたんにする」ことにしよう。
一からやり直ししよーっと。