続・恋するカレン

最近では、電話番号を記憶するって事あんまりないですよね。人によっては自分の携帯とか自宅、会社の番号でさえ覚えていない。ほとんど携帯とかパソコンとかメモリーしてるだけ。でもホントちょっと前まではいろんな番号を丸暗記してましたよね。「LOVE涙色」の歌詞ではないですけど。
何年経ってもずっと覚えている番号っていくつありますか?
かけた回数はいくらでもないけど今でも朋ちゃんの自宅の電話番号は覚えています。手に汗握り(お父さんが出たらどうしよう?)などと考えながら何度もダイヤルを回しては途中でやめて、深呼吸してやり直してやっと呼び出し音が鳴って、1回、2回、(あードキドキする。早く誰か出て!)ってこんなドキドキ感はきっと今の若い人には無縁なんだろうな。
朋:「ハイ原田です。」(うわっ、よかった朋ちゃんでてくれた)
私:「こんばんは、夜分、突然のお電話、大変失礼します、ダックなんですけど。」
朋:「あらダック君、やだ、アハっあははは、ゲラゲラ」
私:「なんで笑ってるんですか?」
朋:「ごめん、あんまり真面目な声で話すから可笑しくて。元気ですか?先日はずっと運転しながら歌ったりしてて疲れたでしょ。でも楽しかった。『恋のぼんちシート』最高にウケたよ。」
こっちの緊張感とはうらはらに気さくにお話をしてくれる朋ちゃん。受話器からこないだ初めて嗅いだ彼女の香水の匂いが流れてきてる様な甘ーい感覚。その後も仕事でムシャクシャして髪を切ったとか、お父さんの車を借りてキズつけちゃったとか、他愛も無い話を随分してくれてすっかり心も打ち解けたので本題です。
私:「朋ちゃん、アメフトって興味ある。?」
朋:「アメフト大好き!今度、『ミラージュボウル』行きマース。」
私:「...................」
朋:「どうしたの?女の子がアメフト好きって可笑しい?」
私:「いえ、全然。実は僕もチケットあるんですけど行けなくなっちゃったから、もしよかったら朋ちゃんにあげようかなって。」
朋:「本当に..う.うん.嬉しいよ、嬉しいけど...ちがう!嫌いとか、そんなんじゃなくって..好きだよ、好きだけどー..(言ってない、言ってない。)」
                                つづく