真珠5

この先エロいかもしれません。
ほんの少しドアを開いただけでK美ちゃんの小さな体が部屋に滑りこんだ。
「えへへ、来ちゃった。」
「どうしたの?髪型かえちゃって。」
「いつも、可愛い、可愛いって言ってくれるのに今日は言ってくれなかったから。」
「髪の毛をほどいても可愛いよ。いつだって可愛いよ。」
(少し雑に結んだお団子頭を今夜は俺の手でほどいてあげよう)
「ダックさん、今日は何の日ー?」
「さっきも同じことを訊いたね、バレンタインデー!」
「おうちに帰らなくて家族とか平気なんですかー?」
「さっき電話したら、割とあっけなく『泊まっていいよ。』だって、そんなもんさ。」
「そうなんですか、さみしいですね。」
「さみしくないさ、今夜は特別な夜にしよう。」
「ダックさん、さっきまで一緒にいてやっと気がつきました。今夜言いたいことがあります。」
「なんだい?言ってごらん。」
「あ、あ・・・・・・・、、」
(『愛してる』って言いたいんだろ?それとも『あなたが好き』いや、もしかして『アタシをめちゃくちゃにして!』かもしれない)
言葉なんてもういらない、K美ちゃんの肩を抱き寄せ、何か話そうとしているその濡れた唇を俺の口でふさいでしまおう。
頬を合わせて耳元でつぶやく、
「もういいよ、わかってる。」
華奢な体が折れてしまうほど強く抱きしめた。
「ダックさん、あ、、あぁ・・・・・、、、、」



「足が臭いんですね。」

おしまい