恋するカレン

最近では松浦亜弥さん関連の曲以外はほとんど聴かなくなってしまいましたが、トヨタアリオンのCMで大滝泳一さんの「恋するカレン」が流れていまして、つい耳を奪われてしまいました。
最近のGAM同様に当時(1981年)、カセットテープが擦り切れる程、毎日聴いていたアルバム「A LONG VACATION」の中の一曲。男の失恋ソングでしたよね。
A LONG VACATION 20th Anniversary Edition
当時学生だった私、もんのすごく好きになってしまった女の人がいたんです。お相手はふたつ年上のOL、朋ちゃん(仮名)。私の大の親友、ヘビ君の彼女の友達でした。ヘビ君は山陰の山奥出身なのですが、「ポパイ」「ホットドッグプレス」「メンズクラブ」を教科書にしていてオシャレで今で言う所のイケメン、モテ男でしたが、車を持っていなかったので、ポンコツのブルーバードバンとはいえ車のオーナーの私とは仲良く遊んでくれてました。
ある秋の日にヘビ君の誘いで男女4人で鎌倉にドライブに行くことになったのですが、そのとき彼女のヨーコさん(仮)といっしょに朋ちゃんを連れてきてくれたのです。
一目惚れとはまさにこの事。朋ちゃんは身長は150cmぐらいで大原麗子似の美人、笑うとエクボがまた幼い感じで全身がシビレルほど好きになりました。
その日はなにがなんだかよく覚えてませんが、シャイな私はただ年上の二人の女性のウケを狙ってただただオチャラケていました。夜、ヘビ君の地元の高円寺でお食事をして解散しましたが、帰り道のBGMはもちろん「A LONG VACATION」。
翌週、ヘビ君がどこで手に入れたか、当時は人気のあったアメフトの試合「ミラージュボウル」のチケットを手に私のアパートにやってきました。
ヘビ:「ようダック、これプレゼント。おめえにやるからよ、朋ちゃん誘えよ。そのかわり来週クルマ貸せや、ヨーコと伊豆行ってくる。」
私:「どうせ貰い物でしょ。そんな事しなんでもクルマは貸すけど、朋ちゃんってあんなに可愛くって彼氏とか絶対いるでしょ。高嶺の花だよね。」
ヘビ:「バーカ、なんで俺がわざわざ話持ってきてんだよ、彼氏はいねえ、ヨーコに確認した。それに鎌倉のあと『ダック君おもしろーい。』っておめえの話ばっかりしてるらしいぞ、い・け・る・ぞっ。嫌なら代わりに俺が・・・なんちゃって。」
私:「そ、そうなの、じゃあ、国立競技場→外苑でお食事→次回のデートの約束。まではできるかな?」
ヘビ:「バカ言ってんじゃねえ。国立→アレしてコレしてアソコへGOして一気にソレよ。」
私:「展開が早すぎないか?でもとりあえずアレしてえな、なんかドキドキしてきた。」
などと勝手な妄想をふくらませつつ手に汗を握り受話器をとり朋ちゃんの自宅のダイヤルを回しました。
                                                つづく